コメント
温かいメッセージが届いています!
とりわけ亡くなった2月はじめの取材のときに、遠い世からの誘いを内で拒否しながら、表情の上で、この世にとどまる反応をみせる顔や口のうごき、舌のうごきの無音。たいへん迫真的な記録とぞんじます。
現代俳句協会特別顧問宮坂静生
兜太先生が、どこまでも金子兜太であり続けた生きた記録。「人間」の「社会」の「平和」の自由な表現に挑み続けた俳人金子兜太を永遠のものとする映画が誕生した。
俳人夏井いつき
金子兜太の俳句には圧倒的な幻視能力と、それを言葉で解体、創作する力がある。けれども同時に、本人が持っていた山脈のごとき存在の大きさやなだらかさ、温かさやユーモアにも希有なものがあり、それは文学と別に後世に残されるべきだ。この映像のように。
作家/クリエーターいとうせいこう
秩父の山合いの川の中から桃太郎のように生まれ、掬いとられ、あとは自身がその天性を生かしきった人生だったと、この映画は語ってくれました。
元岩波書店専務今井康之
映画の中の一枚の写真が面白く写った。今にも駆け出しそうな幼い兜太さんの手首を御母堂のはるさんの大きな手ががっしりと掴んでいる。思わずはるさんに声を掛けてしまう。「大丈夫。兜太さんはもうどこにも行きませんよ」と。
小児科医/俳人細谷亮太
ほぼ百年、一世紀にも及ぶ生涯をゆったりと歩み、たっぷりと生き切った人・俳人金子兜太さんの生き方はドラマティック。実に魅力的です。愛と勇気のある人・金子兜太さんは今もこの映画の中に生きて居られます。いつでも逢える、嬉しいことです。
俳人黒田杏子
俳句とギター、違う世界で生きておられた金子先生とのご縁を「伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」がつないでくれました。山のように大きな人間力、海のように深い精神力、大木のように力強い体力、そこに色彩豊かな花のように明るいユーモアが備わっておられるのだから無敵! いつでも最晩年の先生を身近に想うことができる映画が誕生したことに喜びを感じています。
ギタリスト村治佳織
(敬称略・順不同)